「虫食いたい人は食えばいいけど俺は要らないし大半の人が要らないって言う虫に補助金出すなら酪農とか農業を応援すればいいし」
「昆虫食」を巡る2月25日のツイートでこう投稿したのは、ビートきよしだ。その反響はすさまじく、12万以上の「いいね」が付き、「コメント多すぎてわけわからん」と本人もビックリしているようである。
最近、やたらとメディアで見かけることが増えた「昆虫食」。とりわけコオロギについては「無印良品」が販売する「コオロギせんべい」が紹介される機会は多く、2月19日には河野太郎デジタル相が徳島市内のベンチャー企業が養殖するコオロギを試食したことが報じられるや、ツイッターで「コオロギ」がトレンド入りした。
「ただ、昨年末にPasco(敷島製パン)がコオロギパウダーを使用したパンを販売したところ、SNSで拒絶反応が続出。Pascoのコオロギパウダー使用の食品は通販限定となっているものの、『もうPascoは買わない』との声や、ハッシュタグで『#コオロギ食に反対します』が出現する事態となっています」(フードライター)
世界の人口増加に伴う食糧不足対策として、FAO(国際連合食糧農業機関)などは、昆虫食を推奨。コオロギはタンパク質や食物繊維が豊富とされ、関連事業者には補助金が出るなど、日本政府も強く推しているのだが、
「現時点で圧倒的に拒絶する人が多い昆虫食に税金が投じられていることが、輪をかけて反発を招いている面があります。食す際に最も注意すべきはアレルギー反応ぐらいで、疑問視されている雑菌などの衛生面は加熱によりリスク回避できるといいますが、市民権を得られるのはまだまだ先のようです」(食品評論家)
ビートきよしの発言に同調する人が多いのも当然か。