2008年2月から春季キャンプを沖縄・石垣島で行っているロッテ。ところがここにきて、実戦練習不足解消目的で、沖縄本島南部の糸満市への「移動」を本格的に計画していることが明らかになった。
08年以前は鹿児島県内でのキャンプ多かったが、06年に同島出身の大嶺祐太がロッテ入りしたことをきっかけに、石垣市が球団に対して熱心に誘致したことで、キャンプ地が変更されたという経緯がある。
「石垣市は室内練習場を建設するなど受け入れ態勢を整えて来ました。しかし、近年は実戦スタートが早まったことで、ロッテも、2月中旬になると石垣島から沖縄本島に移動して他球団との練習試合をこなしています。とはいえ、試合が雨天中止となった際に、ロッテがまともに練習できる場所が本島にはありませんでした」(球団関係者)
そんな状況下で、那覇市から車で30分南下した場所に位置する糸満市が手を挙げたという。結果、ロッテにとっては石垣市に次ぐ2次的な練習拠点になった。そして、これを機に糸満市は猛烈な誘致合戦を展開したようだ。
ただ、糸満市をキャンプ地にするにあたり、最大の懸念材料は宿泊先の確保だった。
「ですが、これも糸満市の再開発事業で、近く高級ホテルが完成される見込みとなり、クリアしそうです」(前出・球団関係者)
キャンプ地でなくなってしまえば経済的な打撃は計り知れない。焦る石垣市に対し一気呵成に追い込みをかける糸満市の様子が目に浮かぶが、果たして来春のキャンプはどの地で行われることになるのか、注目されるのである。