買えないとなると、買いたくなってさらに人気が加速する、そんな「駅弁」が、東京駅、名古屋駅、新大阪駅のみで販売された「ちいかわ駅弁」だった。
ちなみに「ちいかわ」をおさらいすると、正式には「ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ」という動物マンガのこと。イラストレーターのナガノ氏が作者で、2020年よりTwitterで連載が開始された。とにかく「ほっこりして癒される」ということで、現在、グッズやコラボ商品はあっという間に完売するという。そんなちいかわと東海道新幹線のサービスを提供するジェイアール東海パッセンジャーズがコラボして販売したのが「ちいかわ駅弁」だったのだ。
発売初日は朝7時にはすでに完売。翌日からの販売分に関しては、ECサイトから「ちいかわ駅弁購入権利」を取得しないとならなかった。朝から並んだものの、買い損ねたファンに聞いてみた。
「朝5時に起きて、新大阪駅で整理券を取るために並んだんですけど、結局、駅弁は売り切れてました。コンセプトもおもしろくて、お寿司や卵焼き、エビフライとか唐揚げなど、バランスがよくて、ちいかわ駅弁じゃなかったとしてもすごく優秀な中身です。買えなかったのがツラいので、これ、普通に商品化してほしいです。朝から並んで争奪戦とかあり得ない」
「ちいかわ駅弁」はすでに販売終了しているが、トートバッグやランチョンマットなどの「ちいかわ×東海道新幹線」のコラボグッズはまだ販売中だ。
一方、フリマアプリで探すとここにも「グッズ」が売られていた。だが、ここにあるのは食べ終わった駅弁の空パッケージやお箸、お品書き、付属のポストカードなど。これはちょっと…ほっこりしないのである。