格安スーパーチェーン「オーケー」が東京・銀座に進出するという。すでに同社公式サイトで発表されていたのだが、8月9日付の日経新聞会員限定記事の二宮涼太郎社長インタビューで、詳細が明らかにされた。
銀座はサラリーマンにとって、ランチ不毛の土地。外国人観光客と有閑マダムが暇つぶしがてら「お高いランチ」を食べる高級店やカフェはゴマンとあるが、ワンコイン程度で食べられるランチとなると、東京駅を中心にチェーン店展開している「よもだそば」など、数えるほどしかない。周辺に勤務するサラリーマンは安いランチを求めて新橋や日本橋、京橋、築地にまで足を延ばさねばならなかった。
オーケー公式サイトによれば、オーケーが出店するのは旧プランタン銀座があった銀座3丁目の、マロニエゲート2。まさしく銀座の一等地だ。
銀座にスーパーが出店するのは、今回が初めてではない。8丁目には「肉のハナマサ」があり、銀座の飲食店関係者や外国人観光客で賑わっている。
そこで気になるのが、ハナマサとオーケーの目玉商品。ハナマサは他店舗で200グラム近い巨大ハンバーグや唐揚げをメガ盛りにした300円台の弁当や198円カレー弁当を取り扱っており、オーケーも298円から300円台の格安弁当が、OLや単身者に大人気。オーケー銀座出店を機に、これらの人気商品が銀座でも取り扱われることになると、国際フォーラムに出店しているキッチンカーも含め、銀座が「格安弁当」の最終激戦区になることは必至だ。なんとも隔世の感がある。
(那須優子)