日本中が歓喜した3大会ぶり3回目のWBC世界一、その盛り上がりは新宿2丁目でも例外ではなかった。
「栗山英樹前監督は現役だったヤクルト選手時代に、脱衣のサービス写真を盛り込んだCDを発売しているんです。今も独身ということもあり、日本ハム監督時代から『栗山・大谷翔平の師弟愛』は、新宿2丁目のゲイバーのママにも常連客にも大絶賛されています」(新宿2丁目の飲食店関係者)
だが今回のWBC侍ジャパンで、ゲイバーのママ達には別の『推し』がいたという。新宿2丁目の内情を知るジャーナリストが言う。
「ヌートバーと近藤健介の1.2番コンビ、そして村上宗隆です。ゲイバーのママには元体育会の人が多く、ヌートバーと近藤のクリーンナップは、ママ達の眠っていた『体育会魂』に火をつけました。祝勝会の最中、シャワーを浴びに行った近藤に、ゲイバー店内では歓声が上がりました。そしてSっ気のあるママ達が心をくすぐられたのは、不振に苦しむ村上だった。村上を『豆大福』と呼んで応援し、メキシコ戦のサヨナラ打には外国人観光客も一緒になって、路上でも盛り上がりましたね」
加えて、この3人以上に、ゲイバーのママに愛された「31番目の日本代表」がいるという。
「ヌートバーの母、久美子さんです。新宿2丁目に集まる人たちはLGBTQで人間関係に悩んできた、あるいは、ありのままの自分を隠して生きている人が多い。そんな住人にとって、久美子さんのような『コミュニケーションモンスター』は憧れの存在。自分の肉親にゲイや女装を認めてもらえなかったママは『あー、自分のお袋が久美子だったらなー』とボヤきながら、大谷に抱きつく久美子さんを、眩しそうに店内テレビで見ていました」(前出・ジャーナリスト)
各地でWBC優勝セールの真っ最中だが、ヌートバー親子が新宿2丁目を訪れたら一生、タダ飲みできそうだ。