稲垣吾郎が「趣味の園芸」(NHK)に、この4月からレギュラー出演している。月1回の新シリーズ「グリーンサムへの12か月」のゲストとして登場。稲垣は60鉢以上を部屋に飾ったことがあるほどの植物好きである。グリーンサム=園芸名人を目指して、植物生活を充実させている。
「新しい地図」としてともに活動する草なぎ剛、香取慎吾も、稲垣と同じく多芸多才。稲垣はかつて深夜の読書バラエティー「ゴロウ・デラックス」(TBS系)にレギュラー出演していた縁で、読書も趣味に加わった。同番組は11年から8年間にわたって放送。多くの書籍を取り上げ、著者にインタビュー、朗読もしていたため、書物への造詣が深くなった。
19年に番組が終了してからは「7.2新しい別の窓」(ABEMA)のコーナー「インテリゴロウ」がそれを継承。今なお、作家や映画監督を招いてトークを展開している。そこで誕生したのが「吾郎会」だった。アイドル誌ライターが明かす。
「これはグループLINEの名称です。提案したのは、交流が深い作家たち。メンバーは10人ほどで綿矢りさ、柴崎友香、西加奈子、朝井リョウほか、番組で共演した錚々たる顔ぶれが揃っています。春はお花見、コロナ禍にはオンライン飲み会と、交流会が盛んに催されていますね。今では、稲垣不在でも行われているとか(笑)」
綿矢と柴崎は芥川賞、西と朝井は直木賞受賞作家である。西、朝井らとは今年2月、都内銀座にあるレストラン「BISTRO J_O」をともに訪れている。同店とカフェ「J_O CAFE」は、稲垣がディレクションするおしゃれショップ。開店以降、「新しい地図」ファンの聖地と化している。西は昨年末まで家族でカナダ・バンクーバーに住んでいたが、帰国。久しぶりの日本での会食を「稲垣の店」で楽しんだようなのだ。
「この『吾郎会』が仕事につながることもあるようです。朝井の小説『正欲』は今年、稲垣と新垣結衣で映画化されることが決定しています。番組での対談からグループLINE、飲み友達から仕事につながった最良のパターンといえるでしょうね」(前出・アイドル誌ライター)
4月14日からは、18世紀フランスに実在した死刑執行人シャルル=アンリ・サンソンの実話をベースにした主演舞台「サンソン-ルイ16世の首を刎ねた男-」の幕が開ける稲垣。長野公演が終わる5月下旬まで「吾郎会」は小休止となりそうだ。
(北村ともこ)