令和の時代に上司からの「ハラスメントトーク」を耐えしのぐ、在京キー局の女子アナたち。心身共に削られる日々を送る中で、恵まれていることもある。
「泊まり勤務が省かれていることが、最も大きいですよ」
と語るのは、キー局の若手報道マンだ。天変地異や北朝鮮のミサイル発射など有事に備えて、テレビ局は毎日交代で泊まり勤務シフトを敷いているのだが、
「TBSと日本テレビは24時間、ニュースばかり流している系列のCSチャンネルがあるでしょう。あそこに出ている女子アナを『泊まり要員』として活用しているわけです。テイのいい人件費削減ですね。その他の局はまだ、アナウンサーも若手を中心に泊まり勤務をしていますが。局アナ、フリーアナともに、女子アナの中にも格差があるんですよ」
かつては「東京に手っ取り早く出られる」仕事として人気が高かったCSニュースチャンネルの女子アナ。だが最近は、その人気も下火だという。
「女子アナが良くも悪くも『まとも』になったのが大きいかも。前は夜勤シフト明けでそのまま旅行に出かけたり、朝から飲み倒す女子アナも多かったのですが、気質が変わったのか『深夜勤務は嫌』という女子アナが増えた。そのせいで、人員確保にスタッフが苦慮しています」
今日も女子アナが笑い、泣いている。(続く)