ヤクルトの山田哲人が4月13日、前日の試合で左太腿を痛めた影響で、1軍出場登録を抹消された。球団関係者が暗い表情で言う。
「山田は絶好調の時でも突然、壊れることもありますが、今回は長期離脱になりそう」
村上宗隆と打線を引っ張る主力だけに、セ・リーグ3連覇に向けて一大事となる可能性が高い。
それにしても山田だけでなく、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した侍ジャパン戦士の戦線離脱が目立つ。西武の山川穂高はふくらはぎの張りを理由に2軍落ちし、源田壮亮もWBC期間中に右手小指を骨折した影響が尾を引いて、1軍昇格を果たせていない。好調だったレッドソックスの吉田正尚は、右太腿裏に違和感が発生し、日本時間4月13日の試合で先発落ちした。球界関係者は、
「シーズンを1カ月近く前倒しして調整するから、どうしても無理がくる。そこをどう乗り切るかがポイントになるが、これなら所属チームも故障を防ぐために、かつて中日の落合博満監督がとったような、全選手WBC派遣見送りが再燃しかねない」
開催時期や補償問題を含め、課題が全く解決していないのだ。