スポーツ

サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「ゴールデンハインドが巻き返す」

 春爛漫。クラシック第一弾(桜花賞、皐月賞)が終わり、新設・京都競馬場、東京と開催が移って最高の競馬シーズンを迎える。今週、GI戦は小休止だが、東京のメインはサンスポ賞フローラS、2年半ぶりに京都で開幕されるそれはマイラーズCだ。前者はオークス、後者は安田記念の、いわば前哨戦である。

 新緑に覆われ、まさに最高の舞台での競馬になるが、両メインともなかなかの顔ぶれで、見応え十分のレースが堪能できそうだ。

 フローラSは、比較的よく荒れる重賞である。まずは過去のデータをひもといてみよう。

 03年に馬単が導入されて以降、これまでの20年間、その馬単による万馬券は8回(馬連では6回)。荒れる際は極端で、ハネ万(馬単、馬連で100円が10万円超え)になるケースも少なからずある。

 この間、1番人気馬は6勝(2着2回)、2番人気馬は3勝(2着5回)。1、2番人気馬によるワンツー決着が4回。堅く収まることもあるが、常識外れの大波乱決着となることが多い重賞と言えるだろう。

 舞台は東京の芝2000メートル。中山のマイル戦ほどではないにしろ、外枠が不利というのが特徴だ。スタート地点が2コーナーのポケット。加速がつくところで急に折れる最初のコーナーに出くわすため、多頭数になればなるほど、外枠を引いた馬は不利を被りやすく、6枠から外の馬が連絡みすることは少ない。過去20年間で1~9番の馬と10~18番の馬を比較すると、連対数は前者のほうがほぼ2倍の多さだ。

 というわけで、真ん中より内めの枠に入った馬に注目するのが筋。このあたりは中山のマイル戦とよく似ている。ただ、どんなペースになるか流れを読むのも大切で、比較的逃げ・先行馬が多い場合は、外枠の馬が健闘している。

 もろもろ考慮したうえで期待を寄せてみたいのは、ゴールデンハインドだ。

 3歳馬にしてはキャリアが豊富で、すでに6戦しているが、使われるたびにグングンとよくなっている。「ひ弱なため、満足いく稽古ができない状態でデビューしたが、その中で頑張ってきた馬。まだ成長の余地は十分」とは武市調教師の弁だが、この中間も順調そのもの。1週前の追い切りも併せ馬でリズミカルな動きを披露しており、雰囲気が実によかった。

 前走のフラワーCは4着に敗れたが、勝ち馬とはコンマ4秒差。巻き返しは可能だ。

「敗因は道悪かな。ゴールドシップの子にしては大きな飛びで、悪い馬場はよくなかった」と武市師は振り返る。大飛びの馬であれば広い東京コースは合うはずで、「さらに良化しており、楽しみ」と話すほど。ならばここは、キャリアにモノを言わせていい。

 4代母ダンスナンバーは米GIの勝ち馬で、5代母ナンバードアカウントは14勝をあげた女傑。開幕週の東京だけに、稍重までなら大きく狙ってみたい。

 逆転候補というか、穴馬として推したいのは、イトカワサクラだ。

 4月1日にデビューしたばかりだが、厩舎の期待どおり、強烈な末脚を発揮しての差し切り勝ち。走破タイムもよかった。

 こちらもゴールドシップ産駒で、曾祖母は英1000ギニー(桜花賞に相当)の勝ち馬だ。

「まだまだよくなる馬。キャリアは浅いが、上のクラスでもやれていい」と、厩舎関係者は口をそろえる。

 均斉の取れた好馬体の持ち主で、素質はかなりのものと察せられる。わずか1戦だが、要注意馬として挙げておこう。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
巨人・坂本勇人「2億4000万円申告漏れ」発覚で「もう代役・中山礼都の成長に期待するしかない」
2
青柳晃洋「マイナー登板でも大乱調」の暗闇…また「有原式」「上沢式」が発動されるのか
3
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
4
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」
5
フジテレビ衝撃の報告書に登場する「タレントU」は「引退」を口にした!当てはまる人物は…