10月15日に行われたセ・リーグCSファーストステージ第2戦(マツダスタジアム)で、DeNAは広島に2-4で敗戦。2連敗を喫して敗退した。これで第3戦で先発予定だったトレバー・バウアー投手の登板はなくなり「1年契約」が終了。そこで注目されるのが来季の去就問題だ。
バウアーはレッズ時代にサイ・ヤング賞を獲得したが、ドジャース時代の2021年6月に女性に対する暴行疑惑が浮上し、制限リスト入り。今年1月に自由契約となり、3月に出来高払いを含めた年俸総額300万ドル(約4億円)の1年契約でDeNAに電撃入団していた。
8月30日の阪神戦で「右腸腰筋遠位部損傷」を発症するまで、10勝4敗、防御率2.76の成績を残し、すでに国内の複数球団が興味を示しているといわれるが、一方で10月初旬、性的暴行の疑いで訴えた相手女性との和解が成立。これにより、メジャー復帰の可能性も出てきた。
15日の試合終了後、DeNAの萩原龍大チーム統括本部長は「本人からシーズンが終わってから考えたいという意向をもらっているので、これから本格的に交渉していきたい」と慰留に務める意向を明かしていたが、高額年俸が必要なため残留は難しいと見られている。
そんなバウアーの移籍先について、野球解説者の高木豊氏は自身のYouTubeチャンネルで予想している。一部でソフトバンクが総額30億円を準備していると報じられたことを受け「もうソフトバンク行くよ。行くに決まってる」と笑い、
「メジャーということも頭に置いてるんじゃないの? 単年にはするんじゃないかな」
とメジャー復帰をにらんで単年契約にするとも予想していた。まともに活躍すれば15勝は堅い上、その人気ぶりから「客を呼べる」右腕。単年が条件となっても喉から手が出るほど欲しい球団は多いだろう。
(鈴木十朗)