4月18日のDeNA戦から、約2年ぶりに1軍への合流を果たした、巨人の秋広優人。
身長2メートル超の体格を生かした長距離砲として期待される秋広は今季、3年目。1年目の21年は開幕直前で2軍落ちし、昨年は1軍での出場はナシ。今季も春季キャンプは1軍スタートだったが、2月下旬に2軍落ちしていた。
スポーツライターが語る。
「それでもイースタン・リーグでは13試合に出場で打率3割4分1厘、1本塁打、8打点という好成績を残し、1軍昇格の切符をつかんだ。原監督は主に左の代打としての起用を考えているようですが、本人としてはここで一気にレギュラーを狙いたいところでしょう」
単独最下位を走る巨人は、防御率リーグ最下位に加え、打撃面でもタイムリー欠乏症に喘いで残塁の山を築く有様。首脳陣は秋広を起爆剤として投下したようだが、野球評論家の高木豊氏は開幕前、自身のYouTubeで秋広について「打球の飛距離は松井秀喜級」と絶賛しつつも、1軍定着、レギュラー奪取に向けての課題を、次のように指摘している。
「結局は少ないチャンスで結果を残すしかない。そのためには何をすべきなのか、大人の分析力が必要になる」
が、高木氏がキャンプ中に周辺の話を聞いたところ「まだまだ子供っぽいところがある」との評価だったそうだ。
慶応大からドラフト2で入団したルーキーの萩尾匡也と比べても、修正力も含めて劣っている、というのである。
ただ、がむしゃら度では萩尾の上をいくという秋広。今の1軍のレベルであれば、レギュラーゲットは難しい話ではないかもしれない。