桃井オーナーの声明は次のようなものだった。
「鶴の一声で渡辺会長が決めたことではない。(10月20日の了承後)CSで敗れ、状況が変わったので見直しが必要との判断だったと思う。(会見は)球団の誰も承知していなかった。とんでもない話だ」
清武代表の完全な「勇み足」だと言わんばかりなのである。これは「渡辺会長+桃井オーナー」のタッグによる、清武代表潰しなのか。実は渡辺会長は今シーズン前半から、批判の声を上げていたのだ。読売グループ関係者が明かす。
「渡辺会長は『巨人のコーチは小粒だ』とボヤいていました。恐らく大西崇之外野守備走塁コーチ(40)や勝呂壽ひろ統のり内野守備走塁コーチ(48)、香田勲投手コーチ(46)などを指していたと思われます。さらに、『名前を聞いてもわからないようなヤツがコーチでは勝てない。誰があんな人選をやっとるんだ』とも。明らかに、GMでもある清武代表に対する批判ですよ。まぁ、今回俎上に載った岡崎ヘッドを、監督を支えるNO2という立場で高く買っているのは、フロントでは清武代表ぐらい、という事実もありますが‥‥。渡辺会長と清武代表が人事でモメているという話は以前から聞いていました」
渡辺会長は同時に、清武代表からGMの肩書を剥奪し、「コンプライアンス担当」とする内示を出している。巨人担当記者が言う。「橋上秀樹戦略コーチ(45)らとともに、新たに就任した秦真司バッテリーコーチ(49)を巡っても、ひと騒動ありました。当初、原辰徳監督(53)のプランでは、秦打撃コーチでいきたかった。何しろヤクルト時代、めったに人をホメることのない野村克也監督(当時)が『あんなキレイな打撃フォームは見たことがない』と称賛したほど。原監督は打撃陣へのテコ入れにしたかったのです。ところが清武代表がバッテリーコーチに差し替えた。今回の一件は、GMとしての仕事をアピールし、強固な地位を築きたい清武代表と、低迷の責任を問う渡辺会長との勢力争いという面もありますね」
確かに今年の巨人は補強に関しても、震災後に勝手に帰国したバニスター(30)を筆頭に、アルバラデホ(29)、ロメロ(27)、ライアル(28)、フィールズ(28)、トレードで獲った高橋信二(33)、大村三郎(35)・・・・と、目立った活躍をした選手はいない。当然、V逸の責任はコーチにもある。
そこで、もう清武代表に補強と人事は任せておけないとする渡辺会長が、元来の独断的な手法で、ウルトラCである「江川ヘッドコーチ」招聘に動いたというわけである。
だがちょっと待て。渡辺会長と江川氏の間には、確執が存在していたはずではなかったか。
「実は、第一次原政権時、江川氏にはヘッドコーチ就任の打診があったんです」
こう語るのは、前出・巨人担当記者である。
「江川氏は渡辺会長と面会した際、不動産投資に失敗して抱えた億単位の負債が残っていたため、3億円近いとも言われる莫大な年俸を要求し、渡辺会長の逆鱗に触れたのです」
一説には江川氏は、借金の肩代わりを球団に要求したとも言われ、「決裂した際のわだかまりは、容易に解けるものではありませんでした」(前出・デスク)
ところが、その風向きが大きく変わる出来事が起きたのである。
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