本サイトが4月19日に公開した記事では、岸田文雄総理を襲撃した木村隆二容疑者の犯行動機が「安倍晋三」と「統一教会」に行き着くことを指摘するとともに、木村容疑者が犯行前に裁判所に提出していた国家賠償請求訴訟の書面で、以下のような激しい不満や怒りをブチまけていたことを紹介した。
「岸田内閣は安倍元総理の国葬を、世論の反対多数の中で議会での審理を経ずに、閣議決定のみで強行した」
「政治家は国民の信任ではなく、統一教会の組織票で当選、利益利得を不当に独占することができ、国民に損害を与え続けている」
そんな中、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)が教団と木村容疑者との関係を血眼で調べていたとの、驚くべき情報が飛び込んできた。元教団関係者が明かす。
「教団はまず、日本や韓国の『信徒管理データベース』に『木村隆二』の名前がないかを調査したと聞いています。さらに、木村容疑者の家族や親族も含めて、教団と木村容疑者との接点や関係についても、詳しく調べたそうです。結局、教団とのかかわりは確認されなかったとのことですが、教団の幹部らは戦々恐々の様子だったようです」
統一教会問題を追及してきたジャーナリストで元参院議員の有田芳生氏も、4月18日付のツイッターで、
「日本統一教会は、岸田総理を襲った木村隆二容疑者について、信徒管理DB、清平修練院TIS、韓国信徒管理DBで検索した結果、該当人物は見つからなかったという」
こう暴露した上で、次のように皮肉ってみせたのだ。
「不安だったんでしょう」
ちなみに、ここにある「清平」とは、韓国のソウル近郊にある都市の名前である。
だが、木村容疑者と旧統一教会の間に直接的な関係がなかったとしても、犯行動機に旧統一教会と安倍元総理の関係が渦巻いていたのは事実だ。
教団は「安心」ではなく「反省」すべきだろう。