阪神は7月17日の中日戦(甲子園)に4─1と快勝。連敗を3で止め、前半戦を首位で終えた。
決勝点となったのは佐藤輝明の一撃だった。1回2死1、2塁で涌井秀章から先制の10号3ラン。147キロの低め直球を右中間席へ運んだ。6月16日以来、約1カ月ぶりの一発で新人から3年連続2桁本塁打も達成。田淵幸一、岡田彰布以来、球団史上3人目の快挙に佐藤は、
「打った瞬間、いい手応えだった。久しぶりだったのでどういう表情で走っていいか分からなかったけど、とにかくうれしい」
としていたが、打撃不振で6月25日には2軍降格。7月5日に1軍復帰後も不調は続いていた。この日も2打席目以降はあっさり凡退しており、試合後の岡田彰布監督も「あのホームランは大きかった」と評価しつつ「その後がな。絶対良くなるっていう保証をオレはよう言わんよ」と辛口だった。
この本塁打をきっかけに復調を期待したいところだが、18日放送の「おはよう朝日です」(ABCテレビ)では阪神OBの福留孝介氏が、佐藤の復活に必要な練習法を提言していた。
これで復活と思っていいのかと問われた福留氏は「無理です」とキッパリ。「その後の3打席に内容が悪すぎます」と続け、練習法について「緩い球を打て」とアドバイスを送り、
「今はどうしても『打ちたい』『当てたい』となってボールに近寄っていってしまう。緩い球をしっかりと自分でタイミングを取って、しっかりと距離を離しておいて打つ。それでもまだ『打ちたい』になるんだったら素振り。どちらかです。速い球を打っても良くはならないです」
と説明していた。この話、サトテルの耳に入っているだろうか。