芸能

日本を電波ジャックした大泉洋兄弟の「サプライズ町おこし」タッグ

 福山雅治と大泉洋がW主演する日曜劇場「ラストマン-全盲の捜査官-」(TBS系)の4月23日、初回平均世帯視聴率が14.7%だったことがわかった。ドラマ視聴率としては今年最高を記録する、ロケットスタートだった。

 同日、テレビの前の視聴者が注目したのは、大泉だけではない。元函館市役所職員だった兄の大泉潤氏が同日開票の函館市長選挙で、政権与党2党が推薦する現職市長を破って当選したのだ。北海道マスコミ関係者が語る。

「大泉洋の両親は教員で、父親は養護学校や盲学校などの校長を歴任、障害者教育に尽力した教育者です。兄の潤氏も函館市役所の保健福祉部部長を務め、新型コロナ対応のトップとして、対応にあたっていた。現職陣営からは、弟の知名度を利用したとの批判もありましたが、市長選では子供の医療費無償化が争点になりました」

 弟も教員免許を持っており、両親は教師になるものと思っていたという。

「大泉洋は東京に進出後、全国区の有名人になりました。ところが故郷の北海道ロケに来ても、段取りが悪かったりすると『だから北海道はダメなんだよ』『北海道新幹線が通るからといって、それに甘えてちゃ観光客は来ない』などと、NHK大河ドラマで演じた源頼朝並みに周りを凍り付かせるようなことを、素人相手にズバズバ言います。それでも『東京に行って変わった』『いい気になっている』などの悪口が地元で聞かれないのは、大泉の郷土愛ならではの叱責とわかっているから。大泉兄弟の活躍で、閉鎖感を打破できればいいのですが」(地元記者)

 両親にとっては2人の息子が全国放送を電波ジャックした、最高の1日となった。

 兄が行政マン、弟がコメディアンの兄弟といえば、志村けんもそうだった。東村山音頭で東村山市を全国区にした志村のように、大泉洋にも兄と組んでのサプライズな「町おこし」はあるか。

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