東京芝2400メートルであれば、川田よりもC・ルメール(43)に注目だ。
「20年2回東京から23年1回東京までの3年間に限ると、7割近い確率で馬券に絡んでいるうえ、単勝回収率125%、複勝回収率は103%に達しています。あまりにも好走率が高すぎて、世間の評価が追いついていない状態ですから、今春以降も目が離せません」(伊吹氏)
昨年のオークスでもスターズオンアースで優勝しているが、重賞での活躍は、もの足りないものだった。
「16年から6年連続で重賞2ケタ勝利を記録していましたが、昨年は5勝止まりでした。GI3勝のうち2勝は現役最強馬のイクイノックスとのコンビですし、GIIにおいては未勝利。春の成績によっては、短期免許で来日した外国人騎手へ乗り替わり、なんてこともありそう」(スポーツ紙記者)
今年は重賞で4勝を挙げているものの、東の調教師からは、こんな声も漏れ伝わってきた。
「2月に4番人気のモーソンピークが3勝目を挙げた時、国枝調教師は『キレない馬だから、さすがだね』と3角から先頭に進出して押し切った騎乗ぶりを誉めていましたが、逃げや先行策がめっきり減っているのは確か。調教師から全幅の信頼を受けているとは言い難く、ある調教師は『まだ馬が太い、と言って積極的に乗ってくれなかった』とボヤいていました」(スポーツ紙記者)
そもそもルメールは、関西所属でありながら、関東で騎乗する機会が多い。
「騎乗馬も今年は8割近くが関東馬です。3着内率を見ても関東馬の50.7%に対して関西馬は45.0%です。ちなみに20年以降まで集計対象を広げると、関東馬の3着内率が53.8%、関西馬は3着内率45.7%。関西馬とのタッグは要注意です」(伊吹氏)
今年も1回東京開催で24勝を挙げているように、今春も得意の東京では活躍しそうだが、では、京都競馬場での成績はどうか。
「18~20年の3年間に限ると、ダ1400メートルが3着内率38.7%、複勝回収率は84%で、その他の3コースは3着内率61.5%、複勝回収率95%と優秀でした。芝スタートのダ1400メートル以外は狙い目と言っていいですね」(伊吹氏)
いずれにしてもルメールは、関東馬とのコンビで狙うのがよさそうだ。