広島の山口剛は若松に遠征すると、いつもうまいレースを見せてきた。若松は洞海湾の最も奥まった地点にあり、満潮の時間帯には響灘の海水が第2マークから第1マークに向かって満ちてくる。潮は第1マークで行き止まり、干潮の時間になると今度は第2マークの方向に引いて行く。
特徴ある若松の水面を山口はスイスイ走る。最近3年間にも30走して1着を21本、2着を6本獲った。1着率70.0%、2連対率90.0%だが、3着3本で3連対率100%。なんと勝率9.30である。
そして驚いたことに、この1着21本は決して低配当ばかりではなかった。一昨年1月11日第12R、4コースから06のスタートを決め、鮮やかに瓜生正義らをまくったレースは、2着・石橋道友、3着・峰竜太で2連単5810円、3連単1万5670円の波乱。昨年8月5日第12R、3コースからコンマ05で飛び出し、森定晃史らを差し切ったレースも、メンバー6人の中にA1級が3人しかいなかったのに3連単7370円の高配当だった。
8月26日【火】~31日【日】に行われるSG「第60回ボートレースメモリアル」は、舞台が若松。山口が今期勝率ナンバーワンの底力と、当地得意の本領を発揮して高配当を連打するだろう。
なお、山口の次走は9月4日~9日のGI「児島周年」となっている。
◆ボートレース評論家・水上 周
◆アサヒ芸能8/26発売(9/4号)より