かつて高視聴率を誇ったテレビの心霊番組も、コンプライアンス厳守により過剰演出ができなくなったことで、年々減少。代わって台頭してきたのが、心霊スポットや恐怖ゾーン、廃墟などをめぐったり、いわくつき事故物件に住み、そこでレポートした映像をアップする「心霊系YouTuber」と言われる人たちだ。
「彼らがアップするチャンネルは、ホラーエンターテインメント番組と呼ばれ、演出に頼らずその恐ろしい雰囲気を画面越しに伝えます。テレビ番組では味わえないリアリティーがあり、中には平均再生数100万回超えという人気チャンネルもあるほど」(超常現象に詳しいライター)
とはいえ、彼らが訪れるのは心霊スポットであるため、その大半は不吉な噂がある場所となる。そんな彼らでも、むやみやたらに入れないと尻込みする激ヤバな場所がある。それが岩手県の「慰霊の森」なのだという。
「実はここは、1971年7月30日にANAの旅客機と航空自衛隊の戦闘機が衝突、空中分解して旅客機に搭乗していた162名全員が亡くなった場所なんです。衝突後、機体などの残骸は偏西風に乗って町の広範囲に落下し、遺体発見までに3日間を要したと言われています。季節が夏だったこともあって遺体の傷み具合は激しく、事故後に降った雨により、リン酸が発生。化学反応を起こして、夜になると森一帯が光り輝いていたという話も残っています」(前出・超常現象に詳しいライター)
墜落した付近の跡地は整備されて「慰霊の森」と名付けられ、その後、航空安全祈願を込めて「森のしずく公園」という名称へ変更されたが、
「肝試しで森に入った若者の中には、突然、車のエンジンがかからなくなったり、停めていた車に戻るとフロントガラスに手形がびっしりついていたり、さらには、カーステレオから『来るな!帰れ!』という声が聞こえた、という話もある。地元でも、慰霊以外の目的では絶対に訪れてはならない場所とされています」(地元関係者)
再生回数を稼ぐため足を踏み入れたものの、帰宅後に体調を崩し、そのまま入院した心霊系YouTuberもいたという、日本最大の恐怖スポット。
信じるか信じないかはあなた次第だが、面白半分に訪れることだけは避けたいものだ。
(ジョン・ドゥ)