若くて可愛い女の子と楽しくしゃべるには、少なくないカネをはたいて酒の力を借りねばならないのが、オヤジ世代の常。ましてや自身が下戸だったりすれば、そんな機会すら与えられないことも、身に染みているだろう。
しかし、落胆するのは早い。今、懐にも肝臓にも優しいムーブメントが広まりつつあるのだ。それがクラブやガールズバーのラーメン版ともいうべき「ラーメン・コンカフェ」なのである。
まずは「コンカフェ」について、エンタメ誌ライターの解説を聞こう。
「これはコンセプト・カフェの略称で、いわゆる『メイド喫茶』もこれにあたります。その店独特のテーマや世界観で客を楽しませることを目的としていて、つまり、ラーメン・コンカフェであれば『ラーメンを食べながら、女の子と楽しく会話する』ことができる店、というわけなんです」
とあるラーメン・コンカフェが今年2月、名古屋にオープンし、大盛況の様相を呈している。店名は「Ramen&Bar カニスタ」。ラーメン・コンカフェはこの店が史上初、ということではない。ではなぜ盛況なのか。それは提供されるラーメンが、有名店監修による激ウマなものだからだ。
「ラーメンの監修を手掛けたのは、名古屋の繁華街・大須に総本店を構える『フジヤマ55』。東海地方を中心に関東、北陸、九州までグループ店舗は国内で約50を数え、中国やフランス、オランダなどに海外展開もしている超有名店です。『カニスタ』では台湾まぜそば、台湾ラーメンなどの名古屋グルメラーメンを監修しています」(名古屋メシライター)
「カニスタ」では本格的なラーメンのほかにも、甘味やアルコールも提供している。仮に「オキニ」ができた場合、「今日はラーメンは胃に重い」となれば、パンケーキをつつきながら楽しいトークを、なんてこともできるのだ。
チャージ料は1時間800円から。ラーメンそのものは1000円程度だ。クラブに通うことを思えば、激安ではないか。
6月中には2号店が大阪・日本橋でオープン予定だという。下戸オヤジに光明を与える「ラーメン・コンカフェ」が、やがて全国を席巻する日が来るのではないか。