「死んで生まれ変わろう」と、一家心中を図ったとされる市川猿之助。はたして両親と合意の上か、それとも自死を幇助したのか、同意殺人の疑いもあるのか──。スポーツ紙芸能デスクが首を傾げる。
「今のところ、引き金となったのは『女性セブン』が報じた、共演者男性への性的ハラスメント疑惑だと言われています。ただ正直言って、一家心中までするようなスキャンダルとは思えません。女形を演じる歌舞伎界では芸の肥やしにと、身をもってソノ道を経験することもあるくらい。ましてや、現代の同性カップルが公的に認められようという時代だけに、歌舞伎役者として致命傷にはならない可能性もある。あの記事だけで死を選ぶとは、すんなりと納得できないのです」
ナゾは深まるばかりだが、騒動のカギとなるのが潔癖症だと明かすのは、猿之助の亀治郎時代から付き合いのある梨園関係者だ。
「車はベンツ、新幹線はグリーン車と、移動手段ではカネに糸目をつけなかった。芸能人なら当たり前のことかもしれませんが、徹底した潔癖症で、エコノミーのトイレは洗面台がビショビショで汚いからと、海外旅行での飛行機も常にファーストクラスを使うほど。今回の事件で、睡眠薬を飲んで床に倒れた両親を整然と横並びにして掛け布団を掛けたのも、天国へ行く両親への、せめてもの心尽くしだったのではないかと思います」
猿之助の潔癖ぶりは、物理的なものだけにとどまらず、
「昨年、いとこにあたる市川中車(香川照之)が銀座クラブでホステス狼藉騒動を起こした際、歌舞伎の舞台で復帰させるなど、陰ながらサポートしていたのが猿之助だったと言われています。しかし実際には『ありえない。澤瀉屋の面汚しだ』と痛烈に批判していた。当時(猿之助には)一度もスキャンダルがなかっただけに、名門にドロを塗った香川を許せなかったのです」(前出・梨園関係者)
はたして相克の関係の香川は今…。
「心中騒動後は息子の市川團子につきっきり。猿之助を心配するよりも、いずれは5代目を継ぐ予定の息子のプロデュースに余念がありません」(前出・芸能デスク)
醜聞嫌いの猿之助が自らの初スキャンダルでいきなり、こんな窮地に立たされるとは…。