プロ野球セ・パ交流戦で阪神タイガースが7勝10敗1分、と大きく失速した。セ・リーグを独走していたが、猛烈な勢いで巨人が追い上げた、2008年の最大13ゲーム差逆転劇がチラついてくる。
これに苛立っているのが、岡田彰布監督だ。取材対応で声を荒らげ、本性を見せ始めているのだ。思い返せば6月6日、ボール球に手を出す癖が治らない助っ人ノイジーに「もう辛抱できひんからな」と冷たく言い放ち、大乱調だった6月11日のルーキー富田蓮へは「何をしてんのか分からへん」。あるいは不振の守護神・湯浅京己に「もう投げさせられへんよ」と怒りをあらわにしたかと思えば、ケガでアメリカ帰国が決まったブライアン・ケラーに「なんやねん、アイツ」とブチギレてみせた。
「5月の好調時は上機嫌に話していた岡田監督ですが、6月に入って機嫌が悪くなっています。記者への態度も変わってきて、試合後に『なんで結果論ばっかり話さなアカンねん。オレは解説者ちゃうで』と当たり散らしたことも」(スポーツ紙デスク)
失速の原因はどこにあるのか。スポーツ紙デスクが続けて、
「交流戦チーム打率2割1分1厘と低調なのですが、深刻なのは守備の崩壊です。慣れない球場で堅い守備にほころびが出て、交流戦12球団ワーストの14エラー。6月3日から11日までの9連戦などハードな日程でブルペンにも疲れがたまり、交流戦の救援防御率は4.47と、炎上につながりました。湯浅は交流戦で3回のリリーフ失敗。立て直すことができなければ、6月中に首位転落もありえますよ」
岡田監督が取り乱し、チームの空気が澱んでいるタイガース。リーグ戦再開で反撃できるだろうか。