サッカー日本代表の森保ジャパンが国際親善試合「キリン・チャレンジカップ」の6月シリーズを2戦2勝で終えた。
エルサルバドル戦に続き、南米の難敵ペルー代表(20日・吹田スタジアム)でも強かった。4-1で快勝に終わり、「みんなで繋いで勝つというところを表現してくれた」と森保一監督はチームワークで勝てたことを喜んだ。
ところが浮かれてばかりはいられない。ペルー戦はゴールデンタイム地上波生放送(TBS系)で中継されたが、平均世帯視聴率は12.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。昨今の森保ジャパンの試合は視聴率2ケタを切る試合が普通になり、テレビ局にとって高視聴率を確実に叩き出す「キラーコンテンツ」ではなくなった。
民放のサッカー中継担当ディレクターによれば、
「ゴールデンタイムで1ケタが続けば、バラエティーやドラマであれば打ち切られるレベル。しかも代表戦を最も視聴している年齢層は男女ともに50歳以上。この先、はっきり言ってどうなるかわかりません」
気になる放映権料は対戦相手によって変わるが、1試合1億円~2億円と高額。前出のディレクターは、
「費用対効果? 放送すればするほど赤字ですよ」
とぼやき節だった。
(小田龍司)