国内組からは、今年も暴れまくっている山下美夢有(21)=同19位=と、話題独占の岩井ツインズの明愛(20)=同55位=と千怜(20)=同40位=も参戦する。
昨年、最年少で国内女王に輝いた山下は、今年の賞金ランキングはもとより、スタッツでもパーオン率やパーセーブ率、平均バーディー数でトップだ。
「本当に強いね。昨年は日本人初の平均ストローク60台(69.9714)を達成し、今年もここまでキープしているように、安定感がすごい。米ツアーで活躍する古江とスタイルが似て、自分のリズムを崩さないところが強み。その象徴が岩井姉妹と3人で優勝争いを演じた5月の『RKB×三井松島レディス』のプレーオフだね」(宮崎氏)
この試合は、国内男女ツアー史上初の双子のプレーオフ決戦と騒がれ、妹の千怜が今季初優勝を飾った。
「もちろん、2ホール目の18番(パー5)の2打目、姉妹による『直(ジカ)ドラ』競演こそ今シリーズ一番のハイライトだろうけど、その陰で飛ばし屋2人を相手に淡々と自分のゴルフで最善を尽くす山下に、女王の貫録を見たね」(宮崎氏)
ちなみに山下は、母の日決戦の悔しさを父の日の「ニチレイレディス」最終日に晴らす。スポーツ紙に「史上初の姉妹最終日最終組」と見出しが躍る中、初日から首位の座を譲ることなく、今季4勝目を挙げてリベンジを果たした。
「今後も3人の“因縁対決”は続きそうですが、山下がマイペースを貫く中、岩井姉妹の視線もライバルではなく、常にファンに向かっている。あの“直ドラ競演”のあと、千怜は『ファンの皆さんに喜んでもらえれば』と話していたが、彼女は自分の好きな言葉、『きょう、だれかを、うれしくできた?』を素直に実践しただけ。オリジナルのTシャツの胸元にも書かれているほどです」(ゴルフライター)
2人は武蔵丘短期大学出身で、スポーツ栄養学を専攻し、トレーニングも積んできた。
「元陸上競技選手だっただけに身体能力に長けているが、この2年間でゴルフに必要な体作りのための栄養学やトレーニング方法を学びながら実践してきた。だからこそ、ゴルフ界でもトップクラスのパフォーマンスを発揮できている。今でも『もっと体を大きくしたい』と笑っていましたよ」(ゴルフライター)
文武両道の岩井ツインズは、開幕前日に誕生日を迎える。どんな活躍を見せてくれるのか、楽しみである。