プランがまた狂った。ヤクルトスワローズの奥川恭伸投手が埼玉・戸田市のグラウンドで練習中に左足首を痛め、イースタン・リーグジャイアンツ戦の先発を回避した。ガラスのエースは昨年4月に右肘を痛め、右肘内側側副じん帯再建手術も検討されていたが、保存療法を選択。慎重にリハビリし、7月中の1軍登板まであと少しだったが、9月にズレ込む公算が高くなった。球団関係者は、
「急がせる必要はないと思います。まだ右肘も本調子ではなく、痛くないポイントを探りながら投げているため、投球フォームが固まっていません。球速は150キロオーバーまで回復しましたが、精密機械と称されたコントロールがまだ戻らない。左足首と右肘を完治させて、来年の開幕戦に間に合うように練習すべきでしょう」
奥川は名門・星稜高校から2019年のドラフト会議で1位指名され、ヤクルトに入団。即戦力として高卒新人では異例の5年目、2024年までインセンティブがつく出来高契約まで結んでいる。
「甲子園では同年代のトップ選手となりましたが、プロに入ってからの実績では佐々木朗希、宮城大弥、石川昂弥、岡林勇希、長岡秀樹、玉村昇悟、及川雅貴、西純矢、紅林弘太郎ら、同級生に抜かれつつあります。持っている能力は一流なので、ケガを克服できるかがポイントになりますね」(スポーツライター)
焦らずに復帰へ向けて進むことができるか。