芸能

伊藤沙莉が覚悟を決めた体当たり演技/子役上がり女優が昇るオトナの階段(4)

 2021年のオリコン「ブレイク女優ランキング」で1位を獲得した伊藤沙莉。現在もドラマや映画、CMにバラエティと大活躍中であることは今さら説明するまでもないだろう。

 この夏は「シッコウ!!~犬と私と執行官~」(テレビ朝日系)で主演を務め、来年前期のNHK朝ドラ「虎に翼」ではヒロインを務めることが決定しており、ますます飛躍を遂げることになる。

 実はそんな伊藤は、わずか9歳のときにドラマで子役デビューを果たし、以来、話題作にも何度か出演をしてきた知る人ぞ知る存在だったが、なかなか突き抜けるまでには至らないまま約15年を過ごしてきた。テレビ誌ライターが語る。

「05年、志田未来が大ブレイクした『女王の教室』(日本テレビ系)では、志田演じる和美と同じ塾に通う仲のいい友達役で、個性的なハスキーボイスが一部で注目を集めました。次第に志田をいじめるようになる演技も見事でしたね。またドラマ版『ちびまる子ちゃん』では、まる子の上級生でちょっと意地悪な白河さんを演じて作品のスパイスとなりました。ただ、なかなか一気に人気に火がつくまでには至らなかった。かなりの苦労人です」

 ブレイクのきっかけとなったのは、有村架純がヒロインを務めたNHK朝ドラ「ひよっこ」だったが、

「同時期には映画『獣道』で小ぶりなバストを丸出しの体当たり演技を見せていた。彼女は両親が離婚するなど豊かとは言えない環境で幼少期を過ごしている。意地でも成功するんだという強い意思と執念が女優としての成長を支え、自らの力でブレイクを掴んだのです」(芸能ライター)

 ついに舞い込んだ朝ドラヒロインの座。最高の演技を見せてくれるに違いない。

(露口正義)

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