お盆の帰省ラッシュの中で起きた鉄道トラブルに、オカルトマニアの間で「心霊現象ではないか」との声が上がっている。
JR西日本によれば8月10日午前、北陸本線の北陸トンネル内で、複数の列車が緊急停止信号を受信。部分運休を含め24本が運休し、22本に最大178分遅れが発生した。
緊急停止信号は通常、非常ボタンや障害物検知装置が動作したときや、他の列車からの防護無線を受けたときに発信される。
そんな中、ネット上で、背筋も寒くなるような指摘が上がっている。存在しないはずの列車から防護無線が発令され続けているのではないかというのだ。鉄道ジャーナリストが語る。
「1972年11月6日に、北陸本線敦賀~南今庄駅間の北陸トンネルを走行中の急行列車で火災が発生し、乗客、乗務員30人が死亡、714人が負傷する『北陸トンネル火災事故』が発生しました。出火原因は食堂車の電気暖房機用配線が老朽化したことによるショート。この時は飛び石連休の最中で、列車はほぼ満員でした。乗務員は食堂車より後ろの車両の切り離しを試みたものの、作業は難航し、1両目から10両目の乗客に大きな被害が出たのです」
結局、JRは今回のトラブルについて中継装置の故障が原因としていたが、約50年前の悪夢を思い出した人は多いのではないか。
(ケン高田)