FIFA女子ワールドカップ(W杯)オーストラリア・ニュージーランド大会で、準々決勝でスウェーデンに敗れたなでしこジャパン。2大会ぶりの4強進出は果たせなかったが、ベスト8によりFIFAから全23選手に1人あたり9万ドル(約1260万円)の「出場給」が支払われるという。
今大会は出場チーム数が24から32に拡大し、賞金総額も大幅にアップ。もし4強入りしていれば最低でも16万5000ドル(約2310万円)が手にすることができた(優勝で3800万円)。世界的に見ても女子サッカー選手の年俸は高くないだけに、選手のモチベーションアップに大きく寄与したのではないだろうか。
そんな中、一部野球ファンからは疑問の声が出ている。スポーツライターが語る。
「今年3月のWBCで優勝した侍ジャパンへの賞金は100万ドル(約1億4000万円)。これに決勝までの積み上がり分が加わり計300万ドル(約4億円)が総額賞金だったわけですが、選手と各チームの連盟に半分ずつ分配される。最終的に、選手には賞金分の675万円+NPB(日本野球機構)からの報酬で計875万円が支払われました。これが同じ国際大会の女子サッカーと比べ、あまりに安すぎるのではないかという疑問です」
ちなみに男子サッカーW杯の優勝チームの賞金は、昨年のカタール大会の場合4200万ドル(約56億円)。WBCでは一部選手がシーズンを優先させ辞退したことも話題になったが、今後は賞金のさらなる上乗せを検討しないと、出場を拒否する選手が続出するのではないか。
(ケン高田)