なでしこジャパンのW杯ベスト8敗退を受け、元日本代表の田中マルクス闘莉王が自身のYouTubeチャンネルで1-2で敗れたスウェーデン戦について語った。
闘莉王は「悔しい!」を連発。1次リーグで日本が勝利したスペインが準決勝に進出したのを見て、スウェーデンに勝てば決勝まで行けると期待したという。
また、スウェーデンに勝つチャンスは十分にあったとして、田中美南(FW)を絶賛。
「くさび(縦パス)のボールをもらうのが上手い。横に捌ける力もよかった。田中は男子でもいけるんじゃないの? 今の男子のFWたちは見習ってほしい」
と、ついでに男子のFWを痛烈に批判した。
ただし後半開始直後、日本がハンドの判定でPKを与えたシーンについては納得がいかないようで、
「あれは避けたくても避けられないボール」「レフェリーのジャッジがよくないという気がします」
と不満をぶちまけた。
2点ビハインドの後半29分、日本の植木理子(FW)がPKを外したシーンには、責任は選手ではなく池田太監督にあると断言。違う選手に蹴るよう指示すべきだったと話している。
意外だったのは、敗因として闘莉王が挙げた池田監督の「表情」で、
「顔も引きつりすぎ。もうちょっと微笑んでいる顔が見たかった。勝負の顔だろうけど苦しそう。浦和レッズ対ヴェルディ川崎の試合で、ラモスさんともう1人の選手(ビスマルク)にリフティングで繋がれてやられた時の顔だった」
と、池田監督が現役だった浦和レッズ時代の試合を持ち出し、冗談半分ではあるもののチクリとやった。
サッカーライターが解説する。
「闘莉王が話題にしたのは1993年に駒場スタジアムで行われた浦和と川崎の試合です。ラモスとビスマルクがヘディングとリフィングで浦和のゴール前まで迫り、最後は武田修宏がシュートを決めました。このとき翻弄されまくった浦和のDFは実は村松幸典で、池田監督は最後にボールに詰めただけなのですが、ひょっとすると勘違いしているのかもしれませんね」
闘莉王は浦和の後輩として、池田監督に喝を入れたい気持ちが強いのだろう。