議員研修の名を借りた、実質的な「パリ観光三昧旅行」で袋叩きにあった自民党が、「エッフェル(松川)るい」の次は「ブライダルまさこ」を繰り出した。
森まさこ首相補佐官(参院議員)が、ブライダル業界への補助金事業である「ブライダル補助金」の進捗をX(旧Twitter)に投稿したところ、猛批判にまみれているのだ。
森氏は「結婚支援は少子化対策の一環」であるとして、2013年に「婚活・ブライダル振興議員連盟」を、会長の三原じゅん子参院議員らと共に立ち上げた。森氏は次のように投稿している。
「先日、経産省サービス産業課よりレクを受けました。議連の要望が叶い新設されたブライダル補助金の第一次、第二次公募の結果について報告を受け、夏の概算要求に向けた対応も説明を受けました。これを受けて秋に議連を開いて議論して参りたいと思います」
ブライダル産業は少子化や結婚式に対する意識の変化によって、結婚式場の利用の減少に加え、新型コロナウイルスの蔓延で大打撃を受けた。そこで政府はインバウンド需要を見込み、日本国内での外国人の挙式を呼び込むため、海外への情報発信にかかわる費用を補助する。
だが、これに「あくまでインバウンド対策じゃないのか」「斜陽産業である大手ブライダル事業者を援助する策であり、少子化対策とは程遠い」との反発が相次いだ。
ブライダルだけなら炎上しなかったかもしれないが、自民党では松川るい、今井絵理子両参院議員によるパリ視察投稿が気楽なお遊びにしか見えず、大炎上した後だっただけに、森氏の投稿は火に油を注ぐ格好となった。
岸田政権で女性活躍対策とLGBT理解増進にあたっている森氏の立場と評価は今後、どうなるのか。支持率がグングン下がる中、懲りない自民党なのだった。