芸能

織田裕二の「抱きしめて強制わいせつ罪になったら恋愛ドラマは成立しない」という法律論

 織田裕二がちょっとくたびれた中年の裁判所執行官を演じるドラマ「シッコウ!!~犬と私と執行官~」(テレビ朝日系)から「名言」が飛び出した。

 それは8月15日放送回、主演の伊藤沙莉と織田が並んで歩くシーンだ。

 毒親が抱えた借金のせいで競売にかけられた家に祖父と暮らす女子小学生の健気さと不幸な身の上を思い、家の立ち退きを強制執行する立場の伊藤が、思わず小学生を抱きしめたくなったと白状する。伊藤が織田に「やっちゃったら罪になるんですかね」と尋ねると、織田は「強制わいせつ罪っていうのはあるが、まぁ相手の同意が得られる、または相手に不快に思われなければ、罪にはならない。そうじゃなきゃ、ありとあらゆる恋愛ドラマは成立しないだろう」と自虐に満ちた法律論を展開したのだ。

 このセリフに、50代以上の視聴者は大盛り上がり。なにしろ織田は1989年の映画「彼女が水着にきがえたら」では原田知世に、1991年のドラマ「東京ラブストーリー」では鈴木保奈美に、織田の同意など得ぬまま、抱きつかれていたからだ。

 特に「東京ラブストーリー」は毎週毎週、鈴木が「カーンチ!」と甘い声を出して織田に抱きつく、ウラヤマケシカランなシーンで終わった記憶しかない。テレビ関係者が言う。

「織田は今まで『月9トレンディードラマ』や『世界陸上』の話題に触れることはありませんでした。なにしろ織田の『世界陸上モノマネ』でブレイクした山本高広が、織田の所属事務所からモノマネ禁止令を出されたという報道もあったほどですからね。その織田がセリフとはいえ、過去の出演作に繋がるネタに触れたのは意外でした。今回のドラマからは、織田の覚悟みたいなものが伝わってきます。織田本人も『モノマネ禁止令』の噂で定着した、近寄りがたいイメージを払拭したいのでは」

 なお、織田サイドから禁止令は出ていないと、山本は2022年9月16日付「Number Ex」で証言している。

 織田が25年間もMCを続けた「世界陸上」は、8月19日から始まった。脚本とベテラン俳優イジリが秀逸な今回のドラマ、もしかするとドラマ中のセリフで「キターーー」と「地球に生まれてよかった」の名文句が復活するかもしれない。

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