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「八冠の経済効果35億3487万円」藤井聡太がやりたいことは「四国ローカル線の旅」

 将棋の藤井聡太七冠(竜王、名人、叡王、王位、棋王、王将、棋聖)が第64期王位戦7番勝負の第5局に勝利し、4連覇を達成。七冠防衛に成功した。

 8月31日からは前人未到の八冠を懸けて、永瀬拓矢王座との王座戦5番勝負に臨む。八冠を獲得した場合の1年間の経済効果については、関西大学の宮本勝浩名誉教授が、約35億3487万円になるとの試算を発表している。

 その内訳は基本給、タイトル獲得料・防衛料、対局料のほか、スポンサー収入、監修する著作、ゲーム、グッズ販売の売上額などだ。宮本名誉教授は、一度に大観衆を集めるアスリートやアーティストと比較して「個人プレーヤーとしては、空前絶後の経済効果」と評価している。

 本人の推定年収は約2億円とも言われているが、20歳の藤井七冠はいったい何に使うのか。王位戦第5局終局後の会見では、四国を訪ねた時にしたいことを聞かれて、

「高徳線、予讃線、牟岐線など、足を伸ばせたら乗ってみたいです。家族で10年ほど前に祖谷(いや)を訪れたのですが、いいところでしたので、そちらも訪ねてみたいです」

 四国ローカル線の旅を挙げたのだった。

 今回の対局ではわざわざ、岡山駅からJR快速「マリンライナー」と特急「うずしお」に乗って徳島入り。対局前日の会見では、こう言っている。

「瀬戸大橋線から高徳線で、鉄道で来ましたが、実は初めて乗る路線で、瀬戸内海の景色であったり、JR四国の2700系は初めて乗る車両で、いろいろ楽しんで来ることができました」

 2019年に運用を開始し、乗り鉄の間では評価が高い振り子型気動車について語ったのである。束の間の「乗り鉄」を楽しんだようだ。

 王座戦の第1局は神奈川県秦野市の鶴巻温泉で行われる。こちらもロマンスカーで現地入りするのだろうか。

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