「あそこまでしか言わないんだったら、出てこないほうがよかった。この1年半の報道と具体的にどう違うのか、きちんと自分の口で説明するべきだった」
芸能レポーターの石川敏男氏が怒りを隠さずに言う。しかし、聞き手役の宮根誠司に対してはその姿勢をこう評価した。
「何度も『ザクッと、どうなの?』と“鉢合わせ”の現場を聞き出そうとしていたけど、彼女は口を割らなかった。宮根さんは言外に『全部しゃべったほうが、今後の芸能活動を考えたら得だよ』ってアピールしていたけど、彼女には伝わっていなかったね」
何とも歯切れの悪さを残したのは、国民的な関心となった矢口真里(31)の「1年半ぶりテレビ復帰」である。去る10月23日の「ミヤネ屋」(読売テレビ系)に生出演し、不倫相手の元モデル・梅田賢三(26)との密会や、俳優・中村昌也(28)との離婚真相を明かすのか、と期待された。ところが──、
「騒動は全て私が悪い。あるきっかけがあって、それで離婚になりました」
矢口が言う「あるきっかけ」こそ、宮根が「ザクッとでいいから」と何度も追及した“自宅での鉢合わせ不倫”にほかならない。テレビの前の視聴者も、知りたいのは修羅場となったであろう「夫と間男と矢口の3人現場」なのだが、こう言って口を閉ざす。
「詳しいことを言うのは、お互いプライベートのことを口外しないと(中村と)約束しているので‥‥」
放送直後に100人の報道陣に囲まれた際も、同じ理由で「真相」をシャットアウト。ただし、間男である梅田とのことについては実に雄弁だった。
「おつきあいさせてもらっています。一緒に住んでいます。活動を休止してから連絡してませんでしたが、迷惑をかけたので半年後に謝罪の連絡をしました」
それがきっかけで相談するようになり、人柄に引かれて同棲に発展したという。これには石川氏も懐疑的だ。
「不倫発覚から半年は電話もしなかったって言うけど、『そんなわけないじゃん!』って誰だって思うよ」
むしろ、鉢合わせた際に、夫の中村とは夫婦の愛情が崩壊していたのかどうかが気になるという。矢口の弁に対しては、芸能ジャーナリストの松本佳子氏も厳しい意見だ。
「右手の薬指には梅田からプレゼントされた指輪が光っていたけど、いざ、そのことを宮根さんに突っ込まれると慌てて隠そうとする。どっちつかずの態度で、これでは女性視聴者の共感は得られないでしょう」
矢口の瞳には、騒動時も今も「間男」しか映っていないようだ。