エンゼルスは9月16日(日本時間17日)、大谷翔平選手が15日間のIL(負傷者リスト)に入り、今季の残り試合を欠場することになったことを発表。同日、ペリー・ミナシアンGMは大谷が近日中に右肘手術に踏み切ることを明言している。
そこで気になるのが大谷選手の今後の治療だが、ベースボール&スポーツクリニック理事長の馬見塚尚孝氏が18日放送の「モーニングショー」(テレビ朝日系)で解説していた。
馬見塚氏はエンゼルスが大谷について「靭帯損傷がある」としたり「前回手術したところは問題ない」としたり、表現が行ったり来たりしていると指摘した上で、現在、考えられる右肘のケガの状況は2つと説明。1つは疲労骨折や神経系の障害、2つ目は前回とは違う箇所の靭帯を損傷とした。
1つ目の場合、トミー・ジョン手術とは別の手術が必要となるが、どちらもトミー・ジョン手術よりは早く投手復帰が可能。打者としては来シーズン開幕から出場できるとし、靭帯損傷であればトミー・ジョン手術が必要で、来年はバッターしかできず、ピッチャーは再来年になってしまうといい、「大谷選手は二刀流を高いレベルでやりたいという発言が多いので、手術を受けて来季はバッター、再来年には二刀流で復帰するのではないか」と推測した。
「大谷は今季、本塁打44本に終わったが本塁打王は確実視され、2度目のMVP選出も間違いないとされる。ケガの状況にかかわらず、MLB史上最高額の5億ドル(約725億円)レベルとされる契約と争奪戦の激しさには影響はないのではないか」(スポーツライター)
今後の推移を見守りたい。
(鈴木十朗)