リーグ3連覇を果たしたオリックスの山本由伸投手が9月24日の西武戦(京セラドーム)に先発。7回3安打無失点の好投でハーラー独走となる15勝目を挙げた。
3年連続での15勝到達は2007~09年、ダルビッシュ有(日本ハム=当時)以来14年ぶり。球団では1976~79年、山田久志氏以来44年ぶりの快挙。
山本はすでに勝利数、防御率、最高勝率のタイトルはほぼ確定。9月24日終了時点で勝利数は1位の山本が15勝、2位の平良海馬(西武)が11勝。防御率は山本が1.26、2位の髙橋光成(西武)が2.21。勝率は宮城大弥(オリックス)の7割1分4厘と並んでいるが、タイトル条件は13勝以上(宮城は現在10勝)。
この試合で奪三振も158と伸ばし、種市(ロッテ)の153奪三振を抜きリーグ単独トップに浮上。前人未到の3年連続「投手4冠」が現実味を帯びてきた。
そんな異次元レベルの山本と日本シリーズで対決する可能性が高いのがセ・リーグ覇者の阪神だが、阪神は山本に対し、どう対峙すればいいのか。
25日放送の「おはよう朝日です」(ABCテレビ)で阪神OBの関本賢太郎氏は、そのことを聞かれ「打てないです」とキッパリ。ただし、
「打てなくても点を取られなければいい。タイガースにはスーパーピッチャーがいっぱいいるので。山本が投げている間に点をどうやって取られないかがタイガースの作戦でしょうね」
と山本が降板後、他の投手から点を取るしかないと話し、そこまで打てないと断言する理由について、
「パ・リーグのバッターが3年間研究しまくって打てないんですから。短期間で打てないです。はっきり言っておきます」
と改めて山本の凄さを強調していた。
まずは両チームがCSを突破し、日本シリーズでの関西ダービーの実現となるか。
(鈴木十朗)