いよいよ最終週に突入したNHK朝ドラ「らんまん」。一気に昭和33年の夏に時代が移ったのには驚いたが、それより驚いたのは、サプライズ登場の松坂慶子と宮崎あおいだ。宮崎はずっと語りを担当していたが、今回は主人公・槙野万太郎の遺品整理を手伝いにアルバイトで来た藤平紀子役。松坂は万太郎の祖母・タキを演じていたが、このたび、万太郎と寿恵子の娘・千鶴として登場した。
主人公の幼少期を演じた子役が、その子供や孫として再登場するのは「朝ドラあるある」だが、主人公の娘の成長した姿を祖母が演じるというのは珍しい。あくまでも邪推だが、当初、万太郎の母親役だった広末涼子がやるはずだったが、例の不倫騒動で頓挫し、松坂が代わりに担うことになったのではないか、と。
が、今回の松坂の再登場は、個人的にとても嬉しい。昔、音楽番組で黒のロングドレスを着てデコルテも露わに「愛の水中花」を歌う姿に「美しい!」と興奮し、映画「蒲田行進曲」で銀ちゃん(風間杜夫)にグラマラスな胸を揉まれるシーンに悶絶した者としては、松坂慶子という女優に対して(今はだいぶふくよかになったとはいえ)特別な想いがある。それだけに最終週のこのサプライズは、心から嬉しい。
ところで松坂が今回演じた千鶴は、幼少期を鈴木咲、少女期を横山芽生と2人の子役が、さらに成長した姿を本田望結が演じた。本田の初登場シーンは、物語中で関東大震災が起こった場面。家が倒壊し、混乱する家族たちの元へ勤め先のデパートから帰ってきた、というシーンだったが、いきなり大きくなった千鶴に、「誰?」と少々面食らった。
しかし、それ以上にびっくりだったのは、「モガ」な雰囲気の青いワンピースを身にまとい、白いベルトで腰回りを絞った本田の、あまりに自己主張の強い胸のふくらみだった。彼女の豊かすぎるソレはすでにその界隈では有名で、SNSなどではハッキリとわかる写真がアップされ、そのたびに話題になるほどなのだ。
そう考えると、このお胸の持ち主が成長し、松坂になるというのは納得。今回のバトンタッチは大正解といえる。
(堀江南)