今村聖奈騎手が8月12日の小倉・新馬をセイウンデセオで勝って以来、82連敗中だ。これまでは昨年9月から10月にかけての79連敗がキャリアワーストだったが、それを更新してしまった。ちなみに、藤田菜七子騎手の連敗記録は110。さすがにそこまではいかないだろうと言いたいが、連敗ストップはそう簡単には収まりそうもない。
負け続ければ騎乗依頼も減ってしまう。なんと9月24日(日)は騎乗馬ゼロ。これはには今村騎手もショックだったようだ。なにしろ日本一のエージェント・小原靖博氏をもってしても騎乗馬を集めることができなかったのだから。
「福永祐一氏の引退でエージェントが同じだった今村に有力馬が回ると思われていたが、実際にはそうなっていない。いま、大手馬主で彼女を乗せているのはセイウンやニシノで知られるオーナーの西山茂行氏ぐらい。馬主の多くはライバル関係にある永島まなみ騎手や勝ち星を量産しだした新人・田口貫太騎手を乗せたがっている。彼らのほうがリーディングの上位にいるのだから、それも当然だ」(競馬関係者)
今週は10月7日(土)、8日(日)、9日(祝)の3日間開催だが、今村騎手の騎乗数は3日間で11鞍。それに対し、永島騎手は14鞍、田口騎手は18鞍だ。これが、いまの現実なのだ。スタートが決まらず結果を出せないでいるのだから、こうなってしまうのも仕方がない。
競馬ファンの間でも今村騎手の評判は決して良くはない。SNSでプライベートな姿を頻繁に更新し、インフルエンサーまがいのことまでしているからだ。競馬予想ライターもこう手厳しい。
「芸能事務所所属のタレントでもあるから、芸能活動的なことをするのも分からなくはない。ただし彼女の場合、騎乗停止処分を食らったスマホ不適切使用のイメージが残っているだけに、料理写真などではなく少なくともトレーニング風景なども載せるべきでは。トレカを欲しがるのも一部のファンだけです」
10月14日から、第4回新潟競馬が始まる。通算21勝を挙げている今村騎手の得意のコース。健在ぶりをアピールする絶好のチャンスだ。ここで結果を出せないようだと、今後ますます厳しいものになるだろう。
(競馬ライター・兜志郎)