外野手ではBクラスの要因となったベテランや、高学年俸のダメ助っ人外国人がズラリと並ぶ。おまけに給料泥棒まで現れて‥‥。
セの筆頭は巨人の丸佳浩(34)に尽きる。チーム3位の高額年俸ながら、近年ワーストとなる2割4分4厘18本塁打。10年間続いていた年間100安打も途切れた。
「4億5000万円の選手が2割4分ではね。最低でも3割20本塁打は打たないと。もちろん、2年連続Bクラスになった要因でしょう」(伊原氏)
助っ人外国人では、メジャー通算41本塁打の肩書きで入団した中日のアキーノ(29)がわずか20試合の出場で1本塁打、1割5分4厘と低迷。来日2年目を迎えた巨人のウォーカー(31)は、57試合の出場出6本塁打と、昨年の成績を大きく下回った。
「ただ、ウォーカーの潜在能力は高いから、日本の野球をきちんと教えたら、もっと活躍できるんじゃないかな。いい選手になってほしい」(角氏)
パの1人目は楽天の島内宏明(33)。昨年は142試合に出場し、打率2割9分8厘で14本塁打と大活躍したものの、今季は2割3分6厘の7本塁打と昨年の勢いはすっかり影をひそめた。
「前半は苦労していて、後半でなんとか持ち直してきたけど遅すぎたね。来季に期待です」(伊原氏)
2人目はロッテの福田秀平(34)だ。ソフトバンクから移籍して4年目を迎えたが、2年目の20年に受けた死球で右肩甲骨を骨折。以来、この3年間はケガとの戦いで、今季はわずか3試合の出場だった。
「ケガがすべてだね」(愛甲氏)
推定年俸は1億2000万円で1試合あたり4000万円の計算。さすがに給料泥棒だと判断されたのか、球団は10月11日に戦力外を通告した。
3人目は角氏から「数字は残しているけど、もっと打てるバッター。ソフトバンクの王貞治にならなきゃ」と柳田悠岐(35)の名前も挙がったが、西武のペイトン(31)に決定。
コンタクト力とパンチ力で打撃陣の牽引を期待されていたものの、左足の故障もあって57試合の出場。にしても2割1分5厘の5本塁打では、8000万円の活躍とは言えないだろう。
というわけで、2023年のワーストナイン20名が出そろった。来季はここで表彰されないプレーを期待したい。