10月29日には豪華メンバーが集結する天皇賞・秋が行われるが、裏開催の新潟メインは千直のルミエールAD。「千直は数カ月前から依頼が入る」(スポーツ紙記者)という藤田をはじめとした女性騎手が乗ってくれば、今年最後の千直だけに注目度は高い。
「近年の千直競馬は女性騎手との相性がいいですね。22年4回新潟から今年10月15日までの約1年間に限ると〈4 3 4 32〉で3着内率が25.6%(同143%)。このうち前走が11着以内の馬であれば〈4 3 3 20〉で3着内率は33.3%(同200%)にまでアップします」(伊吹氏)
10月15日新潟7Rでは、古川奈穂(23)が9番人気のクインズコスモスを2着にもってきた。栗東担当のスポーツ紙記者によれば、
「夏の北海道では事あるごとにノリさん(横山典弘)にアドバイスを求めていたり、6月には1カ月ほど大井競馬場で調教に乗るなど研究熱心なところがある。毎年、確実にレベルアップしていて、今年はすでに18勝と昨年の2倍近く勝っているからね。まだ馬込みに入ると騎乗技術の面で課題は多いけど、スタートセンスはいい」
前々に行けそうな馬を狙うのも手ではあるが、
「古川騎手は外枠の馬で好成績を収めています。22年以降に限ると、12〜18番の馬は〈7 11 5 71〉で3着内率24.5%(同157%)。このうち前走6着以内だった馬は〈4 7 4 18〉で3着内率45.5%(同215%)です。23年10月7日の京都12Rで12番人気のオラヴェリタス(8枠14番)を3着に持ってきたように、芝もダートも外寄りの枠を引き当てたレースは妙味十分。今後も目が離せません」(伊吹氏)
実はこのレースの2着馬は14番人気のワンダースティングで、鞍上は同馬を管理する渡辺薫彦厩舎に所属するルーキーの河原田菜々(18)。女性騎手2人のワイドでも1万8210円の万馬券で、3連単は94万円の大荒れだった。
「河原田騎手が自厩舎の馬に騎乗した際は〈2 4 4 38〉で3着内率20.8%(同106%)。デビュー直後の時期を除いた3月下旬以降に限ると〈2 4 4 27〉。3着内率は27.0%(同137%)と好成績を収めています。また継続騎乗であれば〈4 6 4 51〉で3着内率21.5%(同93%)。自厩舎の馬や連続騎乗など、なじみのある馬とタッグを組んだ時は、しっかり結果を出しているわけですから、キャリアを重ねるほど成績が良化していくと思います」(伊吹氏)