「相撲で懸賞金がブワーッて回ってたら『おぉ、ヤベぇなぁ~!』って思うでしょ。何周もする時、あるじゃないですか」
こう語ったのは、大相撲の元関脇・豊ノ島で現在はタレントの豊ノ島大樹。老舗日本酒メーカー・白鶴酒造のYouTubeチャンネル〈白鶴酒造公式チャンネル【日本酒】〉での告白である。
豊ノ島は大横綱らの名前を挙げつつ、さらに言う。
「例えば相手が、我々の時代なんで白鵬、もちろん勝つ気でいくんですけど、なかなか難しいわけですよ。白鵬の30本よりも遠藤、高見盛…このへんの7、8本の方が力入りますよね。『ヤバイ、イケる率高いよな。ここ絶対、取りたい』みたいなのあります」
例えば今年の九月場所の初日、結びとなる大関・霧島と小結・翔猿の一番での懸賞金の数は54本。これを含め、幕内の19番に懸けられた総数は198本だった。5月の夏場所千秋楽を更新し、1日の懸賞総数として史上最多となっている。相撲関係者が言う。
「この背景には、5月4日からNetflixで全世界に配信中されたオリジナルWEBドラマ『サンクチュアリ-聖域-』が大ヒットした影響が大きいですね。大相撲を舞台に、崖っぷちの人生から駆け上がる主人公を描いています。元プロ格闘家の一ノ瀬ワタルが、小瀬清/桜猿(えんおう)役で初主演。2019年に薬物所持で逮捕され、芸能活動を自粛していたピエール瀧が桜猿の師匠役として出演したことも話題になりました」
ちなみに懸賞金1本は7万円で、日本相撲協会の事務経費や会場内の懸賞提供アナウンス費などが引かれ、勝利力士が手にするのは3万円だ。
(所ひで/ユーチューブライター)