大容量の食品や日用品などを販売する会員制量販店「コストコ」から商品を仕入れて割り増し価格で販売する「コストコ再販店」が全国各地に急増している。会費不要で少量からコストコの商品が購入できるとあって大人気となっているが、利用には注意も必要だという。
「コストコが近くになかったり、年会費を払うほどヘビーに利用しないという人や、小分けになった商品を購入したいという客が再販店に殺到し、3~4割の上乗せしでも売れるとあって、新規参入組も急増しています。以前はスーパーの一角のケースが多かったですが、最近は再販品を専門に扱うショップも次々とオープンしている状況です」(経済ライター)
他店が販売する商品を勝手に再販してしまって大丈夫なのか気になる人も多いだろうが、コストコは卸売業者であるため法人会員(年会費4325円)になっていれば同店で購入した商品を販売することには何の問題もなく、価格も販売者が自由に決めることができる。そのため個人でコストコの商品を再販する転売ヤーも登場しているのだ。
「スーパーや再販の専門店で買うぶんには問題ないと思いますが、大手通販サイトやフリマサイトを介してコストコの再販品を買うのは、正直オススメしません。というのも、ネットで再販しているのは個人の転売ヤーも多く、特に食品はどういう環境で保管されているのか、ちゃんとした衛生管理体制のものとで小分けされていているのか分からない。賞味期限も正しく扱われているのか怪しい場合もありますからね」(前出・経済ライター)
再販専門店などよりも価格が安いからといってネットで買ってしまうのは、様々なリスクが潜んでいることを知っておくべきだろう。
(小林洋三)