今場所一番の見どころとして、大関・貴景勝(27)の綱取りに注目が集まっている。しかし、3度目の挑戦に早くも黄色信号が点灯しているのだ。スポーツ紙デスクが解説する。
「先場所の千秋楽で同星の熱海富士(21)との優勝決定戦を制して優勝。横綱審議委員会の内規に『大関の地位で2場所連続優勝、またはそれに準ずる成績をあげた力士』と記されているように、今場所で優勝、あるいは優勝次点の成績を残せば昇進となります。ところが、先場所の成績は11勝4敗と、大関としてももの足りない数字。しかも、優勝決定戦で相手をジラした上に立ち合いで変化する体たらく。『大関なのにセコい』という批判が飛び交いました」
さらに、優勝決定戦前の取組でも物言いがついた。角界関係者が耳打ちする。
「関脇・大栄翔(29)相手に無気力相撲だったともっぱらなんですよ。互いにガチンコ力士で八百長には縁がないんですが、埼玉栄高校の先輩と後輩の間柄の2人は、いささか仲がよすぎる。巡業やプライベートでは〝ニコイチ〟で行動していて、大栄翔が貴景勝の自宅から朝帰りすることもしばしば。昨年のクリスマスも一緒に過ごしているほど親密ですからね」
そんな疑念を払拭するためにも全勝優勝が求められるのだが、15日間を完走できるかどうかは別の話だ。今年の戦績を振り返ると、初場所で優勝するも春場所を途中休場。カド番で迎えた夏場所を8勝7敗で勝ち越したものの、名古屋場所は全日休場している。
「完全に休むことが習慣づいてしまった。ガチンコ相撲を押し相撲一本で戦ってきた代償でヒザと頸椎はボロボロ。ただでさえ、九州場所は1年間の疲れが出る上に、気温も冷えて体が固くなる。カド番じゃない今場所も、治療のために途中で休場しちゃうんじゃないでしょうか」(相撲ライター)
もはや、3度目の正直なんて、あるのかないのか‥‥。
ようやく番付を前頭筆頭まで戻した朝乃山(29)。三役復帰に向けた場所でも過去のトラウマを拭えずにいるようで、
「21年にコロナ禍のキャバクラ通いが判明して、6場所出場停止処分の大目玉を食らって大関から幕下まで番付を下げました。その影響で素人の女の子には見向きもしなくなりました。どうも『週刊誌にチンコロされるのが怖い』と恐れている。関取衆と付き合いで合コンに参加することもあるらしいのですが、モデル級の美女を前にしてもまったく関心を示さない。連絡先の書かれた紙を渡されても隙を見て捨ててしまうんだとか」(角界関係者)
元大関を悩ませるのは女性関係だけではない。前代未聞の移籍話が急浮上しているというのだ。
「所属する高砂部屋の部屋付き親方である若松親方(53)=元前頭朝乃若=が近いうちに独立するようです。錦戸親方(61)=元関脇水戸泉=と年寄名跡を交換して錦戸部屋を継承する方向で動いている。錦戸親方は透析治療を受けている影響で、部屋の運営が難しくなっていましたからね。若松親方は、みずからスカウトした朝乃山を含む近畿大学出身の力士たちを内弟子として移籍させる腹積もりみたい。先場所で引退した千田川親方(37)=元前頭徳勝龍=も合流するそうです」(角界関係者)
名門部屋の分裂騒動が本場所に影響しないことを祈るばかりである。