サッカーJリーグ初代チェアマンで、日本トップリーグ機構の川淵三郎会長の文化勲章を祝う会が11月30日、東京・国立競技場で行われる。
受章の報には「身にあまる光栄という言葉が本当に当てはまる、ありがたいこと」とコメントしていた。本人の意向で派手なお祝い事は「固辞」をしていたが、「日本サッカー協会に祝う会をやらないのか?という問い合わせが殺到した」(サッカー担当記者)とのことで、急きょ30日に、それもサッカー日本代表の「聖地」でもある国立競技場で行うことになった。
スポーツ界での文化勲章は、水泳で「フジヤマのトビウオ」の異名をとった水泳の故・古橋広之進氏、ミスタープロ野球の巨人・長嶋茂雄終身名誉監督に次ぐ3人目。受章にあたっては、人気、実力ともにジリ貧だったサッカーやバスケットボールのプロ化に奔走して多くのスポーツ文化に貢献したことが大きかった。
「祝う会は午後4時から始まり2部構成になっている。招待客は2000人から3000人と言われています」(前出・サッカー担当記者)
12月3日に87歳を迎える川淵氏だが、
「スポーツ界ばかりではなく多くの業種からのオファーがあります。本人もまだ発表できないものもあると話していました」(前出・サッカー担当記者)
とラブコールが鳴り止まない。国立競技場での祝う会開催は、もちろん史上初のことになる。
(小田龍司)