11月21日、元メジャーリーガーのレジェンド・イチロー氏が率いる草野球チームが今年も高校野球の女子選抜チームと対戦し、真剣勝負を繰り広げた。
試合では10月に50歳になったイチロー氏が「9番・投手」で先発出場。最速138キロの速球を駆使し、9回116球を投げ9つの三振を奪って完封。一方、打者としては2塁打を含む4打数2安打の活躍で、チームの勝利(4-0)に貢献した。
まさに大谷翔平ばりの二刀流を披露したわけだが、唯一、7回に「見逃し三振」、しかも3球で仕留められてしまったことは、本人としても不覚だったのではないか。
スポーツライターが語る。
「イチロー氏から見事な見逃し三振を奪ったのは7回に4人目として登板した、岡山学芸館高校の堂前凌那投手。最後の球は切れ味抜群の外角ストレートでした。彼女は2005年生まれの18歳で、1年生時には『全国高等学校女子硬式野球選抜大会でベスト8』になっています。エースで打撃も主軸を打つことが多く、チームの主力選手として活躍していますね。あのイチロー氏が手を出せずに見逃し三振したのですから、本人も大きな自信になったでしょう」
イチロー氏は試合後のインタビューで「嫌な予感はしてました。僕、三振が少なかった選手なんですよ。しかも3球三振ですからね。誇っていいと思いますよ。クレメンスより打ちづらかったです」と大絶賛。並んでインタビューを受けた堂前も「帰ったらみんなに自慢します」と満面の笑みだった。
女子野球はまだまだマイナー競技だが、いつの間にかこんな有力選手が育っていたとは、将来も明るいだろう。
(ケン高田)