先ごろ行われたプロ野球現役ドラフトで、阪神はオリックスから漆原大晟投手を獲得。漆原は新潟医療福祉大から2018年育成ドラフト1位で入団し、今季がプロ5年目の右腕。最速152キロの直球と落差のあるフォークが武器で、通算72試合に登板し、今季は16試合で0勝0敗、防御率3.14をマークした。
一方、阪神からは馬場皐輔投手が巨人に移籍。馬場は17年ドラフト1位で阪神に入団。プロ入り3年目の20年からリリーフとして頭角を表し、同年は32登板、防御率2.08。21年は自己最多44試合に登板した。今季は19登板で2勝1敗3ホールド、防御率2.45、22奪三振をマークしていた。
この2人について12月9日放送の「グッジョブ!」(MBSテレビ)に出演した阪神OBの掛布雅之氏が印象を語っている。
漆原についてはマスコミからの情報として、150キロのストレートと縦に落ちる結構落差のあるフォークを投げられると聞いていることら「これは十分中継ぎとして戦力になるとピッチャーだと思います」と太鼓判。
さらに巨人入りした馬場についてはこう述べていた。
「びっくりしたのが馬場なんですよね。阪神の場合は層の厚さがありましたからね。どうしても登板回数が少なくなりました。特徴はスライダーなんですけど、切れさえ良ければ巨人というチームでは登板数が増えると思います。馬場にとっていい現役ドラフトにしてほしい」
阪神から巨人への移籍と言えば、「空白の一日」で有名な江川卓氏が思い浮かぶが、なかなかのレアケース。馬場には爪痕を残して欲しいものだ。
(鈴木十朗)