日本時間で12月15日午前8時、ドジャースタジアムで入団会見を開いた大谷翔平。その中ですでにバッティングの素振りを始めていることが明かされ、「十分に開幕に間に合う」と自信を見せていたことから、ひとまず打者としてのドジャースデビューは早々に見られそうだ。
来季のドジャース開幕戦(対パドレス)は、韓国・ソウル(3月20、21日・試合開始時間は日本時間午後7時予定)で行われる。MLBでは新たなファン獲得とビジネス拡大のため毎年米国以外の数カ国で公式戦を開催しており、ドジャースでは過去何人も韓国人選手を獲得しているとあって白羽の矢がたった。ところがそこへ大谷翔平の加入というビッグニュースが加わり、大フィーバーがあちこちで勃発。その一つが開幕2試合の観戦チケット争奪戦だ。MLB担当記者は言う。
「販売方法は現在まだ発表されておらず、主催側はてんやわんやのはずです。そもそも韓国でMLB公式戦が開催されるのは史上初。しかもパドレスで今季ゴールドグラブ賞に輝き、3月のWBCでは韓国代表として出場した金河成(キム・ハソン)内野手の凱旋試合の意味合いもありましたからね」
会場は韓国唯一のドーム球場「高尺(コチョク)スカイドーム」に決まったのだが、問題がある。観客動員数がわずか1万6744人と、日本では考えられない小規模のドーム球場なのだ。しかも肝心のチケット配分なのだが、
「どうやら、多くの在韓米軍に向けて割り当てられるらしいんです。米国でも屈指の人気球団であるドジャースですからね。見たくない米国人なんていないと思います」(別のMLB担当記者)
もちろん二番手は韓国内での販売。これもまだ公式発表はされてない。つまり、日本のファン向の割り当てはほぼないと思った方がいい状況なのだ。「ナマ大谷」を見たいのであれば、韓国での開幕戦はまず諦めた方がよさそうだ。
(小田龍司)