新年2024年の大流行No.1と予想されているのが、害虫トコジラミである。年末年始に海外旅行者や訪日外国人が急増したことにより、被害も激増。各機関への相談件数が史上最多になっている。
この害虫のやっかいなところは、ベッドのマットレスなど、人の目につきにくいところに隠れて棲み、卵を産んで短期間に爆発的に増殖する点にある。皮膚から吸血するのだが、夜も眠れないほどの飛び抜けたカユさをもたらす。社会部デスクが言う。
「海外では自宅でトコジラミが大繁殖してノイローゼになり、自殺者も出ています。被害が深刻化しているフランスや韓国では国をあげて対策に乗り出していますが、日本では政権が派閥の裏金問題にかかりきりで、それどころではありません。2024年に日本で大流行することは回避不能。今の岸田内閣が早めに方策を練って、社会問題化する前に食い止めないといけないのですが…。このままでは人災となってしまいます」
トコジラミは旅行先や宿泊施設、電車、バスから服やカバン、荷物にまぎれて家に運び込まれるケースがほとんどだ。家で増殖してしまうと、完全に駆除するのは困難といわれている。
「従来の薬剤に耐性を持つスーパートコジラミも一部存在しますが、殺虫剤メーカーが急ピッチで新しい駆除薬剤の開発に乗り出しています。現在でも市販の駆除用の残効性の強い薬剤等を散布すれば発生予防にもなるほか、トコジラミを弱らせることもできます。ただ、マットレス裏や畳の隙間、カーテンの裏で増殖してしまったら、専門業者に駆除を依頼するしかありません」(前出・社会部デスク)
韓国ソウルでは寒さの厳しい冬を迎えても、発生を抑えられない。ホテルやマンガ喫茶、銭湯、映画館等で次々と確認され、国と地方政府が抑制に向けて必死になっている。日本でも国民の不安が高まっているだけに、有効な対策が早期に講じられることを祈るばかりなのである。
(佐藤恵)