元巨人で野球評論家の江川卓氏が自身のYouTubeチャンネルで、阪神・岡田彰布監督との現役時代の対戦を振り返っている。
2人の対戦は、江川氏が法政大学3年、岡田監督が早稲田大学1年の1976年秋。スタッフから「いきなり4打数連続で打ち込まれた」と過去の記録を告げられると江川氏は、「ホント?」と驚いた様子だった。
もっとも、その後はピシャリと抑えたようで、江川氏が卒業するまでの岡田監督の通算成績は17打数4安打。江川氏は「打順が5番じゃなかったらきっと打っていた。僕は3、4、5番と下位打線ではボール(投球の質)を変える。じゃないと完投できない」と明かした。
そんな江川氏のこの発言に野球ファンから上がったのは「やっぱり!」というツッコミだ。スポーツライターが語る。
「江川氏のこれまでの成績を見ると異常なほど残塁率が高く、ファンの間ではガチで『手を抜いていた説』が根強かった。YouTubeでは『ボールを変える』と語っていましたが、つまりは力配分を緩めて肩を温存していたということでしょうね。すでに大学時代からこの投球スタイルが身についていたのでしょう。プロ通算9年間で135勝のうち、二桁勝利はルーキーイヤーを除いた8年間すべて。実働期間こそ短かったですが、脅威的な成績が残せたのはスタミナ配分などを完璧に計算していたからでしょう」
江川氏が全盛期のダルビッシュ有や田中将大を超える投手と言われるのには、それなりの理由があるということだ。
(ケン高田)