優勝候補の筆頭に挙げられながら予想外のラウンド16で敗退した森保ジャパン。サッカー解説者や記者から敗因が指摘され、森保監督の采配やチャレンジ精神の欠如、コンディション不良などが挙げられている。
サッカーがきれいすぎたと指摘したのは元日本代表のボランチ福西崇史氏。自身のYouTubeチャンネルでは、
「安全策を取りすぎた。もっとチャレンジをしないといけなかった。きれいなサッカーをしすぎた部分があると思います。チームとして泥くさいサッカーをやらないといけない」
と分析。他にも、
「相手が研究してきている中で、プレッシャーをかけて来た時の打開策ができなかった。状況によって対応する力が少し足りなかった」
と対応力に欠けたことを敗因に挙げている。
シンプルに「実力不足」としたのは同じく元日本代表の鈴木啓太氏。鈴木氏はイランの戦略にうまくはめられたとしつつも、
「試合の内容を見るとイランが勝っても仕方がない内容だったと思う。ベスト4に入る実力がなかったと捉えられても仕方がない。イランのほうがパワー、ゲームの進め方、アグレッシブさで上だった」
と一部で日本を上回っていた点があると指摘した。残念な結果に終わったが、両氏ともに今後は期待できるという。
福西氏はFWの上田綺世に成長が見られたとし、批判を浴びた鈴木彩艶についても、
「いろいろ言われながらもこういう経験をしたのは彼にとって非常に大きい。1対1の場面で止めたり、鋭いシュートに反応したりと今後に期待したい。もっと準備をしないといけないというシーンがあったし、周りの選手を動かすことも覚えないといけないが、成長を遂げるのではないかという期待がある」
一方、鈴木氏は、
「この敗戦から学ぶことは大きい。チームのさらなる成長のためにこの敗戦を次につなげてもらいたい」
と期待感を口にした。
3月21日から「W杯26アジア2次予選兼アジアカップ2027予選」が始まるが、これこそ「絶対に負けられない戦い」。元日本代表の助言を活かしていい戦いを見せてくれるに違いない。
(鈴木誠)