余裕の調整から、まさかの2軍送りになってしまった。ヤクルトスワローズの守護神・田口麗斗投手のことである。2月13日に足を痛め、下半身のコンディション不良で1軍キャンプを離脱。翌14日に宮崎県で行われている2軍キャンプへ向かうことになった。高津臣吾監督は、
「1軍に置いておくのは得策ではない。開幕には間に合ってほしい」
と沈痛な表情で語った。
今年のキャンプで初めてブルペンに入ったのは、異例の2月11日。ベテラン枠でマイペース調整を行っていただけに、本人にとってはバツが悪いリタイアとなってしまった。オフには常夏のハワイで後輩1人を連れて、充実の自主トレーニングを行っていたハズなのだが…。スポーツライターはその原因について、
「準備不足だと糾弾されています。田口は年齢的にも若手選手にアドバイスを送る立場で、時に後輩に厳しい指導もしていました。それだけに、チーム内では『自分がしっかりしろよ』と失笑を買っています。調子に乗る悪いクセが出てしまいましたね」
田口は自身が経営する「パーソナルジム」を去年、オープンさせたばかり。YouTubeチャンネル〈田口麗斗の語り部屋〉も開設し、YouTuberとしても活動している。SNSを積極活用して、昨年5月にはインスタライブでアンチコメントに対し、
〈同じ土俵に立ってないし、同じレベルの世界で生きてないって、俺思っちゃうんよね。そういう人のこと、申し訳ないけど、見下してしまうんですよ〉
と反論。その問題動画が拡散され、大きく波紋を広げた。
「野球の才能はありますが、ワキが甘く、行動に思慮深さを欠いています。移籍前球団の巨人では自車の中で不適切な行為を行い、球団や警察を巻き込む大問題を引き起こしたことがありました。週刊誌やネットニュースを賑わせたことも1度や2度ではありません」(前出・スポーツライター)
アンチや外野をダマらせるためには、早く復帰して素晴らしいピッチングを見せるしかない。
(田中実)