目のかゆみに鼻水、鼻詰まり、くしゃみ…。国民の2人に1人が患っているといわれる花粉症の季節がやってきた。昨夏に暑さが続いた影響から、花粉量が多くなるとの予報が出ている。スギ花粉が間もなくピークを迎え、その後はヒノキの飛散が増えてくる見込みだという。
外出する際には眼鏡とマスクを着用。帰宅したら、服に付着した花粉を払い落としてから部屋に入る。さらに換気に気を付けて花粉の侵入を防ぎ、空気清浄機を導入することで、室内の花粉量は抑えられる。
こうした基本を押さえた上で、令和に入り医療が進歩してきていることもあり、効果的な治療を選択肢に入れてはどうか。医療ジャーナリストが言う。
「食生活や運動を見直す体質改善から取り組む人もいますが、効きめは不明確です。市販薬が効かない人は、思い切って注射治療する方がラクでしょう。徐々に一般的になりつつあります。特に鼻水に悩まされている場合は、鼻の粘膜にレーザーを当てる手術も広まってきています。速やかに効き、保険適用されるケースがほとんど。一度、診察を受けて相談してみるといいかもしれません」
症状の重さや財布と向き合って、治療方針を立てることが肝要である。
「長期的に治療するのであれば、漢方やサプリを使うことも手です。体質によって合う合わないがあるので様々なものを試す必要がありますが、体に合うものが見つかれば、生活はかなり改善されます」(前出・医療ジャーナリスト)
花粉症は仕事や業務の非効率化にもつながる、社会的問題になっている。それぞれに合った方法で症状緩和となればいいが。
(佐藤恵)